国内各地のアメリカ軍基地で新型コロナの感染が拡大していることを受け、在日アメリカ軍司令部は基地内の警戒レベルを引き上げ、兵士に基地の外でのマスク着用などを義務付けたと発表しました。
一方、これまでのずさんな対策を目の当たりにしてきた基地で働く従業員は不安を払拭できずにいます。
在日アメリカ軍司令部は6日、基地内の警戒レベル「健康保護態勢」を上から3番目のブラボーへと引き上げました。
この中では軍用機などで日本国内に移動してきた兵士にPCR検査を義務付けたほか、陰性が確認されるまでの間、基地内でマスク着用すること、さらに基地の外でもマスクの着用を義務化しています。
在日アメリカ軍を巡っては、去年9月以降、本国を出国する際に検査が免除されていたことが明らかになり、5日には岩国基地で約180人が感染するクラスターが発生するなど沖縄のみならず国内の施設で新型コロナの感染が拡大しています。
▽全駐労・與那覇栄蔵委員長
「在沖米軍基地で感染が拡大して、さらには基地従業員も外に居住していますから市中感染に繋がった。残念ながら米軍のコロナ対策の失敗だなと強く思っています」
基地従業員でつくる労働組合「全駐労」の與那覇委員長はアメリカ兵が基地の中でマスクを着けずに行動していた事を問題視し、去年の11月の時点で防衛省を通して感染対策を徹底するよう求めていましたが聞き入れてもらえなかったと言います。
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https://www.fnn.jp/articles/-/295119