道警巡査の逮捕公表せず 傷害容疑で札幌豊平署
札幌豊平署の20代の女性巡査が11月、マッチングアプリで知り合った30代の男性を札幌市豊平区内の路上でひっかき、けがをさせたとして、同署に傷害の疑いで現行犯逮捕されていたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。道警は通常、傷害容疑で逮捕した事件は報道発表するが、今回の事件は公表していない。
捜査関係者などによると、女性巡査はマッチングアプリで知り合った男性と、同市豊平区の居酒屋で11月中旬、会食した。退店時に支払いを巡って口論となり、店外の路上で男性の手をひっかくなどし、男性が110番。男性は手に軽い擦り傷を負った。通報を受けて同署員が駆け付け、女性巡査は傷害容疑で現行犯逮捕された。女性巡査は事件当時、勤務時間外だった。
同署は「逃走の恐れがない」などとして女性巡査を逮捕後48時間以内に釈放し、任意の捜査に切り替えた。道警は12月16日、女性巡査を懲戒処分より軽い「監督上の措置」とし、女性巡査は17日、依願退職した。事件を発表しなかった理由について、道警は「適正に判断した結果」としか説明していない。
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