日本原子力研究開発機構が高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市、廃炉作業中)の原子炉容器や配管などに保有している1660トン超の冷却材ナトリウムのうち、計約77トンは既存設備で抜き取れないことが23日、機構への取材で分かった。機構は新たに機器を開発して抜き取る方針だが、一部は配管や機器の底部に残留するという。
機構はこれまで、原子炉容器から抜き取れないナトリウムが1トン程度あることは説明していたが、もんじゅ全体で抜き取れないナトリウムの総量が明らかになったのは初めて。
ナトリウム関連機器の解体は国内で経験がなく、技術開発が今後の課題となる。
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