もしも人類の文明が崩壊したら何が残るだろうか?科学の痕跡、テクノロジーの
残骸は残されたままかもしれないが、人類が何を成し遂げたのか、あるいは何が原因で
滅亡したのかを示す証拠が消え去ってしまうかもしれない。
そこで発足したのが、人類の記録を破壊不可能な巨大なスチール製のモノリスに
保存するプロジェクト「アース・ブラックボックス(Earth's Black Box)」だ。
これは飛行機の墜落事故に備えてデータを記録するブラックボックスのようなもので、
万が一文明が滅んだ時に、これまでの状況を後世に伝えるためのデータ・ストレージとなる。
文明が崩壊した時に備えて 現代文明が滅亡としても、おそらく都市の一部や、
大きなモニュメントは100年後、1000年後にも残っているだろう。
しかし、運よく生き伸びた私たちの子孫が、それを見てただ単に
「大昔には謎の文明があったようだ」と不思議に思うだけでは意味がない。
今の人類が一体何を行い、地球に何が起きたのか、きちんと伝えなければ、
我々の滅亡はただの無駄ということになる。
地球のブラックボックスとなる巨大モノリスを設置 オーストラリアとイギリスのグループは、
その時に備えて「Earth’s Black Box(アース・ブラックボックス)」というプロジェクトを始動した。
タスマニア大学、マーケティング企業「Clemenger BBDO」、クリエイティブ企業
「The Glue Society」のコラボによって実現した同プロジェクトでは、オーストラリア南部の
海に浮かぶタスマニアの荒野に、巨大な鋼鉄製のモノリスを設置する。
モノリスは巨大なデータ・ストレージだ。大気中の二酸化炭素・海水温・エネルギー消費量といった
気候関連データのほか、ニュースやSNSの投稿のような文脈のある情報も収集され、それらが記録される。
万が一、温暖化によって地球がクラッシュしてしまったとき、生き残った人たちはアース・ブラックボックスから
教訓を学ぶことができる。まさに飛行機のブラックボックスと同じ役割を果たすのだ。
https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52308391/