スポニチannex 11/11(木) 12:52
小説家で天台宗大僧正の瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)さんが亡くなった。99歳だった。徳島県出身。
14年5月末に圧迫骨折で約1カ月間入院。8月下旬に再入院した際の検査で胆のうがんが見つかり、摘出手術を受けていた。
1922年(大正11年)生まれ。旧名は晴美(はるみ)。徳島市の仏壇店の次女として生まれ、後に養子となり瀬戸内姓となる。43年、東京女子大在学中に見合い結婚、女児を出産したが、不倫相手とともにで夫と3歳の娘を残して京都へ移った。
離婚が成立すると東京に戻り、少女小説を書き、56年に「女子大生・曲愛玲」で新潮同人雑誌賞を受賞。長く雑誌、新聞などに恋愛、伝奇小説を連載した。
73年に天台宗で得度し法名を寂聴に。88年から京都・嵯峨野の寂庵に住む。同年出版の「寂聴 般若心経」がベストセラーとなり注目され、「源氏物語」の現代語訳でも話題となった。
数人の死刑囚とも文通を行い、同時多発テロの際の米国の報復に反対、反原発の姿勢を貫いていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/abd97376a4489759e90b483c866ec841f83383c9