宣言の新指標、感染者数の数値なくす方向 政府コロナ対策分科会
枝松佑樹2021年11月6日 6時00分
https://www.asahi.com/articles/ASPC574RBPC5ULBJ01K.html
政府の新型コロナ対策分科会は緊急事態宣言の適用の目安となる指標を大幅に見直す。新規感染者数の数値はなくし、病床使用率など医療の逼迫(ひっぱく)状況を重視する方向で検討している。病床使用率が8割を超えた段階で一般医療を大幅に制限する。分科会を8日に開き、議論したうえで正式決定する。
関係者によると、新指標では感染状況を「レベル0~4」の5段階に分ける。2番目に深刻なレベル3で宣言を発出する。レベル3となるのは、病床使用率が2週間後に50%を超えると判断された場合で、重症や中等症の患者数が継続して増える傾向にあるかどうかなどを判断材料とする。
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政府分科会、コロナ新指標で合意 ステージからレベルに分類変更
2021年11月08日12時47分 時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021110800123&g=pol
政府分科会、コロナ新指標で合意 ステージからレベルに分類変更
2021年11月08日12時47分 時事通信
https://web.archive.org/web/20211108033124/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021110800123&g=pol
政府は8日、新型コロナウイルス感染症対策分科会(尾身茂会長)を開いた。緊急事態宣言発令などの目安である新型コロナ感染状況の指標について、新規感染者数を重視したこれまでの「ステージ」分類を改め、新たに医療提供体制に着目した「レベル」分類で示すことで合意した。
会合後、尾身会長は記者団に対し、新指標について「感染状況を医療が逼迫(ひっぱく)しない水準に抑え、社会経済、日常生活を取り戻すことが目的だ」と説明。「新規感染者数は注視するが、医療逼迫の状況をより重視する」と強調した。
山際大志郎経済再生担当相は席上、「コロナ感染は新たな段階に入りつつある。予防、発見から早期治療までの流れをさらに強化し、最悪の事態を想定して次の感染拡大に備えていきたい」と語った。
政府はこれまで、1週間の人口10万人当たりの新規感染者数を中心に、空き病床の状況なども考慮して感染状況を「ステージ1~4」に分類。最も深刻なステージ4を緊急事態宣言の目安としていた。