自宅療養中の死亡は今も全容が明らかになっていない。厚生労働省によると、新型コロナの感染者情報が入力されているシステム「HER―SYS(ハーシス)」に今年1月から9月末までに死亡場所が「自宅」と記録されたのは141件。しかし、関係者によると、自宅で死亡した人でも現場が多忙で入力しきれなかったケースもあり、実態はこの数字を上回るとみられる。
会では、個別の対応について行政に情報開示を求め、改善を促すことも検討。また、月1回程度のオンライン会合を中心に個別相談も受ける。メール(jitakuhouchishi@gmail.com)を通じて参加者を募り、ネット交流サービス(SNS)で情報を発信する。
西里さんは「行政は『これだけ感染者がいるから見落としても仕方ない』と思っていたのではないか。もう少し向き合ってくれたら父は死なずに済んだ」と話す。高田さんは「遺族に積極的に情報を開示しない自治体もあり、泣き寝入りしている人もいると思う」として参加を呼びかけている。【村田拓也】
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