野党や左派攻撃「黒瀬深」アカウントが非公開に 「本業に集中」
野党や左派を攻撃することで知られ、多くのフォロワーを持ち影響力の大きいツイッターの匿名アカウントが1日、アカウントを非公開にした。同アカウントを巡っては、複数のツイートが名誉毀損(きそん)に当たるとして、小説家の室井佑月さんが550万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴している。
このアカウントは「黒瀬 深」(@Fuka_kurose)。1日現在で14万超のフォロワーを持つ。保守的な投稿が多く「サヨク」などの言葉を使って主に立憲民主党や共産党などの野党や野党議員を攻撃する、いわゆる「ネット右翼」アカウントの一つだ。
同アカウントは「少し急になりますが、本日をもって黒瀬深はTwitterを引退したいと思います。理由は本業に集中する為です。」などと1日に投稿し、アカウントに鍵をかけて非公開にした。アカウントは裁判が終了した後に削除するという。運営するユーチューブも更新を停止するとしている。
ただ、同アカウントは2020年6月にも「身元を特定しようとする動きも出て来たため、周囲の人間の安全も考えて閉鎖する事になりました」などと投稿し、アカウントを閉鎖すると宣言したが、その2日後に撤回している。
同アカウントを巡っては、不正確な情報を拡散しているなどとして、批判が相次いでいる。米大統領選の開票結果を巡る20年11月の投稿に対しては、ツイッター社が「一部またはすべてに異議が唱えられており、誤解を招いている可能性がある」とするラベルを付けた。
全文は以下
https://mainichi.jp/articles/20211102/k00/00m/040/316000c
毎日新聞 2021/11/3 14:00(最終更新 11/3 17:36) 有料記事