アメリカ同時多発テロから9月11日で20年です。生存者や遺族らは今も事件の背景に強い疑問を抱き、機密資料の公開を求めています。
世界貿易センタービルの跡地「グラウンド・ゼロ」。当時、ビルに入る「富士銀行」に勤めていたフロリッチさんは、20年ぶりに先月初めて、この場所を訪れていました。ハイジャックされた航空機が突入した時、60階にいました。
倒壊したビルにいたティム・フロリッチさん
「表現するなら部屋が弾けたのです。そして天井が崩れてきました。とにかく生きよう、生き延びようと。正直何が起こっているか分からず、なんとかしてビルから脱出しようとしました」
およそ3000人の命が奪われました。彼が今も抱く“強い疑問”とは。
倒壊したビルにいたティム・フロリッチさん
「真実を知りたいのです。誰が資金を提供したのか、誰がアメリカへの攻撃を企てたのか知りたいのです」
テロを実行した国際テロ組織「アルカイダ」のメンバーの大半はサウジアラビア出身。このため、燻り続けているのが、アメリカの中東でのパートナーでもある“サウジ政府の関与”をめぐる疑問です。独立委員会の報告書では関連は否定されました。しかし、遺族らは、多くが機密解除されていないFBI=連邦捜査局の捜査資料の公開を裁判で要求。そして去年、一部公開されたある記述が注目されています。
FBI捜査資料
「ハイジャック犯を助けた証拠がある」
鍵となるのは、2人のアルカイダ工作員。航空機をハイジャックし国防総省を攻撃した男たちで、事件の1年以上前アメリカに入国していました。
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https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4358090.html