小さく砕き強毒性ボンドで固定― サンゴ破壊
辺野古 米軍新基地 政府が行う移植の実態
接着剤で固定されたサンゴ片が海底に広がっています。米軍新基地建設(沖縄県名護市辺野古)に向けた埋め立てのため政府(沖縄防衛局)が進める移植が事実上、サンゴの“大虐殺”であることが、ヘリ基地反対協議会が撮影した写真や動画から分かりました。
今月10日、撮影された写真や動画には痛々しいサンゴの数々が―。
岩場に自生していたサンゴが小さく砕かれ、買い物かごに無造作に積まれています。作業員が植えやすいよう、さらに削っていました。一連の作業は、大浦湾側の「I」地区から辺野古側の「S5」地区への移植で、I地区からの移植後、防衛局は27日から直ちにN2護岸の建設に着手しました。
割ったサンゴを移植先の海底にくっつけるためにコンクリートの補修に使う水中ボンドを使用。作業員が手作業で丸めると、海が白く濁りました。
ボンドの安全性についてメーカーは「長期的影響により水生生物に非常に強い毒性」と説明。製造担当者に聞くと「海底トンネルや港湾補修に使うもので、サンゴ移植に使っている話は初めて聞いた」と驚いていました。
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https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-08-30/2021083001_01_0.html