ワクチンに反対を唱えていたラジオ司会者マーク・ベルニエ(Marc Bernier)氏が、新型コロナウイルスに感染後、死亡したことが分かった。65歳だった。28日、フロリダ州のラジオ局WNDBが発表した。ベルニエ氏は8月7日から入院していた。
複数の報道によると、ベルニエ氏は7月、フロリダ州議会のニッキ・フリード議員がワクチンを接種するよう住民に促した際「政府はナチスのように接種を命じている」と反発していた。またリスナーからワクチンを接種するかと尋ねられると、自身を「ミスター・アンチ・ワクチン」と呼び、「冗談じゃない。私は受けない」と返答したという。
反ワクチンを主張する保守派のラジオホストがコロナで亡くなるのは、今月だけで3人目となる。
バレンタイン氏は、入院する前にラジオで「ビタミンDを狂ったように飲んでいる」と明かし、抗寄生虫薬「イベルメクチン」を医師が処方することに同意したとも語っていた。
なおイベルメクチンについて、食品医薬品局(FDA)は新型コロナの治療薬として承認していない。病院で処方を受けられないことから、馬や牛向けの薬を使用して医者にかかるケースが増加しており、FDAはSNSで「君たちは馬ではない」と呼びかけ、使用しないよう異例の警告を発した。
ICUで治療を受けていることを公表したバレンタイン氏の家族は、ファンにワクチンを接種するよう強く呼びかけていた。
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