この夏、米国人の入国が認められ、欧州からの旅行者も車でバケーションに出かけるようになって、ベネチアに観光客が戻って来た。
そして行列も。
週末や休日になると、市内の主要観光地は長蛇の列ができるようになった。地元メディアによると。今週は人口5万人の同市に8万人の観光客が詰めかけた。
実際のところ、長蛇の列と、それに伴う争いが大きな問題になったため、この夏は武装した警備員が配備されて雑踏への対応に当たっている。
パンデミックが始まって以来、比較的観光客の少ない状況に慣れていた同市だが、夏の初めから突如として観光客が急増すると、争いが表面化した。
観光客が戻り始め、行列がどんどん長くなっていた当時、腹を立てた地元住民と、人数制限を守るために乗船を認めない水上バスの乗員との小競り合いが頻発した。
イタリアは屋外でのマスク着用義務は緩和された。
「屋外の行列は統制できない。マスクを着用する必要がないので、どんなに人が多くても、直前になるまで外している人が多い」と住民の女性は言う。
労組の関係者も「どんな時であれ、長蛇の列は受け入れがたい。しかしパンデミック時のこうした行列は危険だ」「観光客は何時間も行列に並び、ボートは遅れて到着する。ベネチアはいい思い出にはならないだろう」と話している。
https://www.cnn.co.jp/travel/35175585.html