古市憲寿氏、友人・DaiGoの差別発言にコメント
社会学者の古市憲寿氏が、15日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(毎週日曜あさ10時~)に出演。友人でメンタリストのDaiGoが、自身のYouTubeチャンネルで生活保護受給者やホームレスに対する差別発言をしたことを受け、コメントした。
古市憲寿氏、DaiGoの発言に「命に価値づけをしたらいけない」
DaiGoは7日に更新したYouTube動画で「僕は生活保護の人たちのために税金納めてるんじゃないからね。生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救ってほしいと僕は思うんで」と発言。「ホームレスの命はどうでもいいっていうか、どちらかというといない方がよくない?ホームレスって。本当に言っちゃ良くないこと言いますけど」などと続けており、ネット上では「差別である」「人の命を軽視している」といった様々な意見が飛び交っていた。
古市氏は「DaiGoとは仲良いんですけど、これはちょっとごめんなさい。僕は悪くないんですけど、これは謝るというか…。僕自身は、命に価値づけをしたらいけないと思うんですね」とコメント。
「究極的には、ちょっと遠回りになるんですけど、死刑制度に対してもちょっと『あれ?』と思ってるんですね」と持論を展開し、「死刑がある段階で犯罪者を殺してもいいってことを皆が是認しているってことでもあるわけじゃないですか。個人としては、もちろん死刑に賛否はあるのはわかるんだけど、どんなことした人であっても命は大切であるべき、誰もが自分の意志以外で殺されるべきではないという風に思ってるんですね」と話した。
また「なので当然ホームレスであろうが、どんな犯罪者であろうが、命は平等に大事だっていう風に思うんですね。だから僕自身の考えとも、DaiGoくんが今回言ったことは違うと思うんですけど、ただ一方でDaiGoくんを批判している人も、究極的には、死刑制度であるとか他の人権の線引きをどこで引くんだっていうことを、ちょっとこれを機に考えてほしいなっていう風に思っていて」とそれぞれの人権の線引きについて言及。
「やっぱり皆がどこかで人権の線引きをしていると思うんですね。死刑囚は極端だとしても『ここまでは大事でここから先は大事でない』とか、もっと言えば『人間は大事で猫はいいのか』っていう議論も、これは本当に今議論すべき価値がある話で。我々肉とかも食べているわけですし、どこまでユニバーサルに権利を認めるのかっていうのはどこかで絶対線引きが必要なんですよ」と語った。
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2021.08.15 11:38 モデルプレス