今月11日、イギリスのサセックス警察は銀行強盗を働いた男の判決が下されたことを公表した。男は銀行の窓口にて「金を渡せ」と書いたメモをスタッフに手渡したものの、受け取ったスタッフは男の字が汚すぎて意味が理解できず、男は何も盗らずに立ち去ったという。男はこの後にも2件の銀行強盗を働いたことを『LADbible』などが伝えている。
先月16日に裁判所「Lewes Crown Court」にて判決が言い渡されたのは、英イースト・サセックス州ヘイスティングス自治区セント・レオナルズ在住のアラン・スラタリー(Alan Slattery、67)だ。アランは2週間に3件の銀行強盗を働いた罪に問われていた。
最初の犯行は今年の3月18日午前10時45分、同州イーストボーンのターミナス通りにある銀行「Nationwide Building Society」で発生した。アランは窓口で「この仕切り程度では私が持っているものを止めることはできない。10ドル札と20ドル札を渡せ。他の客のことも考えろ」と書かれたメモをスタッフに手渡した。
ところがアランが書いた文字があまりにも汚かったため、受け取ったスタッフはメモの内容を理解できなかった。アランは自分の意図が伝わっていないと分かると、何も盗らず手ぶらで銀行を後にした。
のちに他のスタッフがこのメモを読み取ることができて銀行強盗と気付いたことから警察に通報し、警察は捜査のためメモと防犯カメラの映像を押収した。
https://japan.techinsight.jp/2021/08/iruy08122032.html