乳業大手の「雪印メグミルク」は、家庭用のマーガリンやバターをことし10月の出荷分から最大で12%値上げすると発表しました。原料の油脂が大豆の主な産地の天候不良などで高騰しているためとしています。
発表によりますと値上げされるのは、雪印メグミルクの主力のマーガリンやバター、それにホイップクリームなど14の商品です。
値上げの幅は希望小売価格で5円から30円、率にして1.9%から12.2%で、ことし10月1日の出荷分から引き上げられます。
原料の油脂の取り引き価格が高騰しているためで、会社では油脂の原材料となる大豆や菜種の産地の北米で高温などの天候不良により生産量が減少する懸念が出ていることや、中国での需要の拡大などが背景にあるとしています。
会社によりますと、主力のマーガリンを含め、今回、対象となる商品の大半が2008年以来、13年ぶりの値上げだということで、「コストの上昇分が企業努力で吸収できる範囲を超えた」としています。
乳業大手ではこのほか「明治」もマーガリンやバターについて「値上げを検討中」だとしていて、今後、値上げの動きが広がることも予想されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210812/k10013197721000.html