五輪関係者 コロナ陽性8件の提出者不明、そのまま業務継続か 組織委のチェック体制ずさん
2021年8月4日 14時21分 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/121805
東京五輪・パラリンピック組織委員会は4日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、すべての大会関係者に課しているPCR検査について、陽性が確認されたが、誰が提出したものか分からないままの事例が8件あると発表した。このため8件に関わる大会関係者は隔離などの措置がとられず、そのまま業務を続けているとみられる。
唾液を採取する検査は、職務に応じて毎日、4日に1回など提出が求められている。競技会場などで検体を提出するとともに、毎回、登録サイト上で11ケタの検体のバーコード番号、7ケタの個人のアクレディテーション(参加資格証)番号、生年月日を入力する必要がある。この時、1文字でも入力が間違っていると、検体の検査結果が個人にひもづかなくなる。
大会関係者の検査はこれまでに延べ約50万件実施。陽性者は4日時点で、計322人が確認されている。8件に選手は含まれていない。
組織委は「ユーザーには登録方法を周知していきたい」と話した。(小嶋麻友美)