尾身氏「五輪が人々の意識に影響した」 感染拡大、人流減らず
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は4日の衆院厚生労働委員会の閉会中審査で、緊急事態宣言中も感染拡大や人出が減少しないことと東京オリンピック開催との関連について、「(大会関係者が外部と接触しない)『バブル』の中での(関係者の)感染が、急激な感染拡大に直接関係しているとは全く思わないが、オリンピックをやるということが人々の意識に与えた影響はあると思う」と指摘した。
尾身氏は五輪以外の影響も指摘し、インドで確認された感染力が強い変異株「デルタ株」や緊急事態宣言の効果が薄れていることなどにも触れ、「政治のリーダーたちのメッセージが一体感のある強い明確なメッセージじゃなかったというのもある」とも述べた。【阿部亮介】
https://mainichi.jp/articles/20210804/k00/00m/040/087000c
毎日新聞 2021/8/4 11:09(最終更新 8/4 11:09)