【7月29日 AFP】カナダ北西部で発見された化石化した構造体が、8億9000万年前の海に生息していた海綿動物である可能性を示す研究論文が28日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。これまで知られている中で地球上最古の動物となる可能性がある。
動物は地球の海洋と大気中に酸素が大量に放出された後に初めて発生したとする説が長年支持されているが、今回の結果はこの説に異を唱えるものだ。
海綿は原始的で単純な動物で、現生する海綿類から得られた遺伝学的証拠により、10億~5億年前に出現した可能性が高いことが明らかになっている。だが「新原生代」として知られるこの時代からはこれまで、海綿動物の体の化石による証拠は得られていなかった。
https://www.afpbb.com/articles/-/3359014