五輪組織委、森元首相に役職付与検討 「名誉最高顧問」、官邸に反対論
東京五輪・パラリンピック組織委員会が、前会長の森喜朗元首相への役職付与を検討していることが23日、分かった。「名誉最高顧問」とする案が浮上している。大会関係者の不祥事が相次ぐ中、女性蔑視発言で会長を辞任した森氏の「再起用」には官邸内に反対論もある。
政府関係者が明らかにした。大会開催への貢献度などを考慮したもので、森氏の後を継いだ橋本聖子会長の意向とみられる。ただ、森氏は会長だった2月、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言。「女性蔑視だ」との批判が高まり辞任した経緯がある。
五輪をめぐっては、過去のいじめ行為や反ユダヤ的発言を理由に、関係者の辞任や解任が相次いでいる。森氏への役職付与で「人権軽視」批判がさらに強まりかねず、「官邸首脳は反対している」という。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021072300442&g=pol
2021年07月23日15時43分 時事通信