(前段略)
林氏が衆議院に鞍替えするのは参議院議員では首相を目指せないことが理由だが、衆議院選挙の後に自民党総裁選が行われると、それに出馬する可能性は高い。
東大法学部卒、ハーバード大学院ケネディスクール修了という華麗な経歴を持つ林氏は、農水大臣や文科大臣の他、経済再生担当大臣や大蔵政務次官などを務めた政策通。福田赳夫改造内閣の時には1か月だが防衛大臣を務め、参議院外交防衛委員長の経験もある。いわば政策ではオールマイティの上に、スキャンダルやミスといった失点がない。
石破茂元幹事長や小泉進次郎環境大臣、河野太郎ワクチン担当大臣のように世論調査で「将来の首相」として名前が上がっているわけではないが、あれはメディアでの露出度の反映にすぎない。“傷のない”林氏には党内での期待も少なくなく、次期衆議院選で山口3区がクローズアップされると、一躍注目株になる可能性もある。
いずれにしても、ひとつの太陽が沈みつつあるが、日本の本当の夜明けはいつになるのだろうか。
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