ドイツやベルギーなど西欧の広い地域を襲った大規模な洪水で、16日までに少なくとも120人が死亡し、約1300人の安否が不明となっている。
記録的な豪雨によって各地の川が氾濫し、堤防が決壊した。ドイツでは100人以上、ベルギーでは20人以上が死亡した。オランダ、ルクセンブルク、スイスでも被害が出ている。
ベルギーのアレクサンダー・ドゥクロー首相は、20日を全国的な服喪の日にすると発表した。
「最終的な犠牲者の人数はまだ分からないが、この国の史上最も壊滅的な洪水になるかもしれない」と首相は述べた。
ドイツでは捜索救助活動の支援に警官、兵士、救急隊員約1万5000人が派遣された。村が丸ごと破壊された場所もあり、西部アールヴァイラー郡によると最大1300人の行方が分からなくなっている。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、気候変動に断固として取り組む必要があると呼びかけた。
洪水発生の原因は複合的だが、気候変動による気温上昇は激しい降雨のきっかけになる。
地球の平均気温はすでに、産業革命以降1.2度上昇している。各国政府が温室効果ガスの排出量を大幅に削減しなければ、平均気温は上昇し続ける。
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https://www.bbc.com/japanese/57871587