“添い乳”で赤ちゃん窒息死相次ぐ 授乳に注意
お母さんの隣で、すやすやと眠る赤ちゃん。
その添い寝がきっかけで、小さな命が失われていました。
寝転がって授乳するいわゆる“添い乳”をしている時に、赤ちゃんが窒息死する事故が相次いでいることが、滋賀県が行った実態調査で明らかになりました。
わずか数分間で失われる命。
リスクを知っていれば、救うことができたかもしれません。
(大津放送局 記者 松本弦)
「私が殺してしまった」自分を責め続ける母親
「呼吸が止まった赤ちゃんが来ます」
滋賀県の救急病院の小児科部長、伊藤英介さん(45)のもとに、去年、1人の赤ちゃんが運ばれてきました。
心臓はすでに完全に止まっている状態。
蘇生措置を行いましたが、全く反応はありません。
赤ちゃんは亡くなりました。
一緒にいた母親は「授乳をしたまま寝てしまって、気付いたときには自分の体の下に赤ちゃんがいた」と話していました。
伊藤さんはその時の母親の様子を今でも忘れられないといいます。
伊藤英介 医師
「母親は涙を流し、激しく取り乱していました。床に頭を打ちつけて『私が殺してしまった』と自分を責め続けていました。スタッフみんなで止めましたが、どんな言葉をかけていいのか分かりませんでした」
以下ソース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210702/k10013112201000.html?utm_int=detail_contents_tokushu_001
7月2日 21時24分 NHK