【速報】五輪組織委が「日本でなければとっくの昔に中止になっていた」と協力呼びかけ/パートナー企業からは異論出ず
2021年06月30日21時30分 辻麻梨子
https://tansajp.org/investigativejournal/8365/
電通出身の組織委幹部「ここでやめるのはもったいない」
会議の最後は、組織委幹部2人がパートナー企業に団結を求める「演説」になった。
2013年の五輪招致当時の経緯から話し始めたのが、電通出身の坂牧政彦マーケティング局長だ。
「当時の(開催都市候補だった)イスタンブールやマドリードに勝てた最大の武器は、実行能力だったと思います」
「我々はこの大会をきちんとやりきるということを世界に約束して、この厳しい中でも一年半頑張ってきたということだと思っています」
さらにコロナ禍での五輪は、日本にしかできないという。
「日本でなければ、とっくのむかしに中止になっていたと思いますし、世界中も誰もできると思っていなかったと思います。そんな中ですね、皆様方とこの大会が実現できるところまで来ています。やはりここでやめるのはもったいないです」
「(五輪を開催することで)日本という国の評価、東京という街の評価を世界に示していけるのかなと。それがコロナ後の新しい社会の中での東京・日本の価値を高めていくと信じています」
「レガシーが何かは分からないが、開催は使命」
パートナー会議を締め括ったのは、古宮正章・副事務総長だ。
古宮氏は、これまで組織委はじめ五輪関係者が口にしてきた「レガシーを残す」という言葉について「実態がなかなかわからないまま言っていたところもある」といいながらも、こう語った。
「今こういう状況になった時に何を残せるのかは、我々の使命だと思う」