酔った勢いで「睾丸」に「鉤十字のタトゥー」を彫り19ヵ月の実刑判決 後悔先に立たず
6/13(日) 13:00配信
クーリエ・ジャポン
誰にでも、一つや二つは若気の至りがある。だが、取り返しのつかない後悔をする羽目に陥る行為は、なんとしてでも避けるべきだ。
6月8日、オーストリアのクラーゲンフルトで軍人の裁判が行われ、禁錮19ヵ月の実刑判決が下った。罪状は、陰嚢に鉤十字のタトゥーを彫ったことによるナショナル・ソーシャリズム禁止法違反だ。
オーストリアでは、”ナチズム”を復興させようとするあらゆる行為が禁じられている。同国のプライバシー法により被告の氏名は明かされていないが、先日開かれた裁判で、彼は「申し訳ない」「恥ずべき行為だった」と過ちを心から悔いた。
被告によれば、ウィスキーのボトルを2本近く飲んだ後、兄弟の手により問題となったタトゥーを陰嚢に彫ったという。そして、軍隊の訓練後に仲間と飲酒していた際に、酔った勢いで鉤十字のタトゥーを見せ、オンラインに画像を投稿した。
この被告は、もう一つ酒による失敗を犯していた。掩体壕博物館の前で、ヒトラーの肖像画を印刷したワインを飲み、ナチス式の敬礼をする画像を撮影し、それもオンライン上に投稿してしまったのだ。
被告には以前、地元の祭りで傷害事件を教唆した罪で刑務所に2年服役した過去があった。今回の裁判で、彼は8年前に極右思想を持った知人との交流を断ち、服役後は過度な飲酒もやめたと説明。陰嚢に掘られたタトゥーも今では判別できない状態だと釈明したものの、今回の件に関する捜査が始まってから、自分が犯した罪の重さを理解したという。
英メディア「デイリー・メール」によれば、弁護人は今回の判決に異議を申し立てる予定とのことだが、被告は深い謝罪の言葉を述べたという。
「悪い仲間と交流がありました。許されない行為に引かれてしまうことがありますが、今回の間違いがどれだけ重大なことだったかを、あまりにも軽んじていました」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0549c6df95167f75ca92b0b45fdd77f1469e3b96