首相の台湾「国」発言を修正 加藤官房長官
2021/6/11 12:11 産経新聞
https://www.sankei.com/article/20210611-SRC2PBMN2BIYLPRGQ7VBHFZFNI/
加藤勝信官房長官は11日午前の記者会見で、菅義偉(すが・よしひで)首相が9日の党首討論で台湾を「国」と表現したことに関し、「台湾に関するわが国の立場は、1972(昭和47)年の日中共同声明にある通りであり、非政府間の実務関係として維持する基本的立場には何ら変更ない」と述べ、修正した。
加藤氏は、記者団から共同声明を見直して台湾の地位を変更する可能性はないかと問われたが、明確に回答しなかった。
首相は9日の党首討論で海外の新型コロナウイルス対策の事例として、オーストラリア、ニュージーランド、台湾の名前を挙げ、「3国は強い私権制限を行っている」と述べた。日本政府は「一つの中国」の原則に従い、外交関係がない台湾については「国」ではなく「地域」と呼ぶのが一般的となっている。