陸上男子短距離の山県亮太(28)=セイコー=が6日、鳥取市のヤマタスポーツパーク陸上競技場で開催された布勢スプリントの男子100メートルで、9秒95(追い風2・0メートル)の日本新記録をマークした。サニブラウン・ハキーム(22)が2019年6月の全米大学選手権決勝で出した9秒97を塗り替えた。
山県は17年9月の全日本実業団対抗選手権と銅メダルを獲得した18年夏のジャカルタ・アジア大会で10秒00を出しており、自己ベストを0秒05更新した。東京五輪参加標準記録(10秒05)もクリアした。
日本勢で9秒台を出した選手は4人目。桐生祥秀(25)=日本生命=が東洋大時代の17年9月に福井県営陸上競技場(9・98スタジアム)であった日本学生対校選手権で、日本選手初の9秒台となる9秒98をマークした。19年7月にロンドンで行われたダイヤモンドリーグでは、小池祐貴(26)=住友電工=が9秒98を出している。世界記録はオリンピック3大会連続金メダリストのウサイン・ボルト(ジャマイカ)が09年世界選手権で出した9秒58。
https://mainichi.jp/articles/20210606/k00/00m/050/067000c