イギリスで6月1日、新型コロナウイルスによる死者がゼロとなった。ゼロを記録したのは昨年3月以降で初めて。
同国では、検査で陽性が確認されてから28日以内の死者数を記録している。
一方、この日の新規感染者数は3165人だった。前日の3383人からは減ったものの、1週間前の2493人よりはなお多い。
このところの感染拡大は、インドで最初に特定されたデルタ株によるもので、懸念が広がっている。
なお、新型ウイルスに関する統計は、週末から週明けにかけて数値が低くなる傾向にある。
これは集計担当者が休んでいることや、祝日の月曜と重なって正確な数値がすぐに出てこないためだという。
マット・ハンコック保健相は、このニュースにイギリス全土が「とても喜ぶ」はずだと話した。
また、「ワクチンは確実に機能している。ワクチンを受けたあなたや周りの人、愛する人々を守っている」と述べた。
「しかし、この間違いなく良いニュースの裏で、我々はまだウイルスに打ち勝っていない。感染は増え続けているので、手洗いとマスクの着用、社会的距離の確保、換気を忘れず、2回のワクチン接種をお願いしたい」
イングランド公衆衛生庁(PHE)のイヴォーン・ドイル教授も、死者ゼロは「勇気付けられる」ニュースだとした上で、感染がなお拡大する中、ワクチン接種が肝要だと呼びかけた。
続き
https://www.bbc.com/japanese/57325823