安倍前首相、ポスト菅は4氏 再登板は否定 月刊誌インタビューで
毎日新聞 2021/5/26 18:50(最終更新 5/26 18:50) 581文字
https://mainichi.jp/articles/20210526/k00/00m/010/222000c
安倍晋三前首相は26日発売の月刊誌「Hanada」のインタビューで、9月末に任期満了を迎える自民党総裁選に関し、菅義偉首相の再選を支持する考えを改めて示した上で、「ポスト菅」について、茂木敏充外相、加藤勝信官房長官、下村博文政調会長、岸田文雄前政調会長の4氏を順に挙げた。自身の再登板については「多くの人材がいるので全く考えていない」と否定した。
安倍氏は茂木氏を「誰もが手腕を評価している」、加藤氏を「私の臥薪嘗胆(がしんしょうたん)時代から支えてもらい、アピールをせずに黙々と仕事をする珍しい政治家」とそれぞれ評価。下村氏について「党務で頑張っている」、岸田氏を「誠実な人柄で外相の実績は評価されている」と指摘した。
菅首相の再選について、総裁任期満了を迎える9月時点で「菅政権はたった1年しかたっていない」と指摘。「政権には春もあれば冬もある。歯を食いしばって、みんなで支えていくべきではないか」と支持する考えを改めて示した。
安倍氏の発言を受け、「ポスト菅」への意欲を問われ、加藤氏は26日の記者会見で「(評価は)ありがたいことだ。官房長官の立場で最大の課題の感染症対策などに職責を果たしていきたい」と述べた。下村氏も同日の記者会見で「私自身、光栄なことだと思う。ただしっかり政調会長として菅首相を支えるのが今の立場だ」と述べた。【加藤明子、遠藤修平】