匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者として知られる西村博之(ひろゆき)さんは5月24日、児童養護施設に無償配布するPCの詳細を公開した。「ゲームをきっかけにPCに触り出すことで、PCスキルを身につけてほしい」(ひろゆきさん)として、「Minecraft」や「Apex Legends」などのPCゲームが「きちんと動くスペックで考えた」(同)という。後日申し込み用のフォームを公開するとしている。
ひろゆきさんは5月16日に児童養護施設にPCを無料配布するプロジェクトを立ち上げた。開始の背景については「PCを自由に使えない環境で生活している子供の中にも、類を見ない才能を持つ子がいるかもしれない。才能を眠らせたままにしておくのは社会の損」(同)と説明している。
配布予定のPCは4種類。ドスパラ(35台、計496万6500円)、TSUKUMO(32台、492万9760円)、マウスコンピューター(30台、494万3400円)、パソコン工房(31台、489万6078円)で調達した。いずれもメモリは16GBで、グラフィックスカードに米NVIDIAの「GeForce GTX 1660 SUPER 6GB」を搭載。モニターやWebカメラなどの周辺機器もセットにする。
ひろゆきさんは応募を見込む施設について「『子供がゲームをやるためにPCを設置するなんてけしからん!』と考える児童養護施設の方も尊重する。子供の自主的な学びをサポートできる施設に申し込んでほしい」としている。
子供の学習用PCを巡っては、文部科学省が“小中学生1人にPC1台”などを目標に掲げる取り組み「GIGAスクール構想」を進めている。文科省によれば、すでに対象となる全国の1812自治体のうち約96.5%が端末の調達を完了しているという。
この取り組みを受け、ASUS JAPANなどのPCメーカーがノートPCの増産を決めたり、アイリスオーヤマが初のノートPCを発売したりと、需要を見込んだ動きが進んだ。一方、こういった経緯で発売されるPCに対し、Twitterでは「スペックが低いのではないか」「性能と価格が見合っていない」などの声が出ていた。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2105/24/news096.html
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