徳島大学は11日、同大学院医歯薬学研究部の難波康祐教授らが、イネ科植物が根から分泌する天然成分を元に、アルカリ性の不良土壌でも鉄分を水に溶かすことができ、環境にも優しい次世代肥料の開発に成功したことを発表した。世界の食料問題を解決する手段として、今後の実用展開が期待される。10日付で英国の科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」電子版に掲載された。
アルカリ性不良土壌を農地に
全世界の陸地の約7割は農耕に適さないと言われている。そのうち半分は土壌がアルカリ性で鉄分が水に溶けず、植物は根から鉄分を吸収できずに枯れてしまう。アルカリ性の土壌で農耕が可能となれば、大幅な食料増産が期待できる。
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