「原発収束作業でがん」認めず 札幌地裁、原告の請求棄却
東京電力福島第１原発事故の収束作業中に被ばくし、三つのがんを併発したとして、札幌市の元作業員の男性（６３）が東電など３社に治療費や慰謝料など計約６５００万円の損害賠償を求めた民事訴訟と、国に労災不認定の取り消しを求めた行政訴訟の判決が１３日、札幌地裁でそれぞれあった。
高木勝己裁判長（中野琢郎裁判長代読）は「被ばくと発がんに因果関係があるとは認められない」として、男性の請求をいずれも棄却した。
原発事故の収束作業中の被ばくと、発がんの因果関係を争う訴訟の判決は全国で初めて。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/543287