https://www.youtube.com/watch?v=iRvVuVawQoE&list=PLBDF3DADA42761E79&t=1m27s
三井環 元大阪高検公安部長「日本にはね、推定無罪はないですよ。現実問題として。これは世界共通の大原則なんだけれども、日本にはありませんね。
逮捕された段階で有罪推定ですよ。日本は裁判官もそうですよ。現実問題として日本にそういうものはないですよ。」
岩上「推定無罪が必要だといわれているだけの話で、現実としてはないと？」
三井「そうです。」
岩上「特に（メディアの）報じ方に問題がありますよね？」
三井「捕まった人に訊かないとわからないね（笑）」
岩上「ご経験あるでしょう（笑）」
三井「まあすごいわ。全く無いことも報道しますよ。あることでも半分推測臆測。事実はほんの一部。まったく100%事実と違うことが報道されます。競争でやりますから。
一番の問題点は、検察捜査の批判を全然書くなと。」
岩上「そうですね。」
三井環「検察捜査を批判すると個個の取材ができなくなるというけれど、そういうのは小さな問題ですよ。
何が事実か、記者連中も裏付けして報告するのが報道ですよ。その意味では検察官の仕事と同じことなんですよ。何が事実かを同定するかは似ていると思うんですよね。それがなかった。
部落ですからね。記者会見で発表する。報道する。それだけならいいですよ。それに輪をかけますよ。
だから私いろんな所で講演するんだけれども、今のマスコミはもうペンを取るのをやめたらどうかと。マスコミがペンを取るのは権力の不正行使をチェックすること。
それが大きな使命じゃないですか。それができてないじゃないですか。
検察が裏金をひた隠しにしておる。犯罪をひた隠しにしておるんですよ。
子供に訊いて解るとおりですよ。これについて何も追求する報道はない。いったいどういうことですか？
平成１５年５月に、外国人記者クラブで講演依頼があって、話したことがあるんですよ。裏金問題についてね。終わった後にワシントン・ポスト紙に逆にこちらが訊いたら、「自分の国であれば検察幹部は100%逮捕」だと。『マスコミも徹底的に追求します』と。国民の血税が流用されたわけですからね。
『日本は何で逮捕しないんですか？』と反対に訊かれましたよ。そういう大きな違いがある。」