https://www.amnesty.or.jp/human-rights/what_is_human_rights/our_life_and_human_rights.html
人権を「あたりまえ」に守ることができる社会とは?
人間が尊厳を持って生きるために必要なことを、特別な権利にし、簡単に奪われないようにしたはずですが、世界には現実には人権を奪われている人は少なくありません。なぜなのでしょうか?
それは、権利を守るためには、それなりの仕組み(制度)が必要だからです。私たちは日常生活を送る上で、権利を奪われるということは滅多にないので意識しませんが、権利を守るためにはさまざまな制度が必要です。
たとえば、ちゃんと法律にのっとって裁判が行われること。権利侵害がされた場合に、訴えることができること。自分たちの持っている権利が何か知ることができること、などです。特に重要なのは、社会が法律などの基準に基づいて公正に運営されていることです。このような社会の運営の仕方を「法の支配」と言いますが、法の支配がない社会では、権利を守ることはできません。
偉い人なら悪いことをしても罰を受けない社会なら、権利は守られません。権利が守られない社会では人権も守られないのです。