(CNN Business) イスラエルの新興企業が人工知能(AI)を活用した水道メーターを開発し、世界で採用が広がっている。
イスラエル人技術者のモシェ・ラビッド氏はある日自宅に帰ると、水道管が破裂し床が水浸しになっていた。モップで拭き終えると、二度とこのようなことが起きないような解決策を模索し始めた。そうして誕生したのがAIを使った水道メーター「WINT」だった。
WINTは既存の配管システムに組み込んで使う。通常の水の流れを学習し、異常があれば検知し、被害が出る前に不具合の箇所を遮断する。テルアビブに拠点を置くWINTウォーター・インテリジェンスの最高製品及び戦略責任者のヤロン・ディシャン氏はそのように説明する。
WINTはセルラーネットワークを介してクラウドに接続し、アプリを使ってリアルタイムの分析や警告の情報を通知する。
提供を開始した2012年には住宅向けを想定していたが、その後水の被害や水漏れによる無駄を防ぎたい企業も対象となった。
市場参入から9年たち、アルゴリズムの改良を重ねたWINTは「節水テック」として認知を獲得。19年には米国や欧州に進出し、既にマイクロソフトやHP、マスターカードといった大手企業が採用している。
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https://www.cnn.co.jp/tech/35168132.html