2つのモザイク画像の中からセクシーに感じるものをクリックすると、だんだん画像がエッチになっていく──ネット上でこんなプロジェクトが話題になっている。
プロジェクト名は「遺伝的アルゴリズムで最高にエッチな画像を作ろう!」。
開発者は独学でJavaScriptを学んでいるという群青ちきんさんだ。ページでは、ランダムに生成した2枚の画像を表示。
ユーザーは、2つのうちより性的だと感じたものをクリックして選択する。その結果から「遺伝的アルゴリズム」という手法を基に、次回以降はより性的な画像を生成することで“エッチ”な画像を作っていく──という仕組みだ。
開発にはJavaScriptとPHPを利用した。プロジェクト開始から2月12日までのユニークユーザー(UU)は合計で約125万人で、ピーク時には1日約20万ものUUがいたという。プロジェクトを始めた経緯について、群青ちきんさんはこう話す。
「Google Adsenseが表示する推定収益と、実際の収益が違うことに不満があった。前々から遺伝的アルゴリズムで画像を作れそうだなと頭の片隅で考えており、年末年始で暇だったため、Googleに一杯食わせてやろうという思いで作った」
実際に、2000万回以上のクリックを経て生成された画像は女性の裸体といえるものになり、Googleからは広告制限の連絡も来た。そんなプロジェクトの一部始終を、群青ちきんさんにインタビューした。
中略
多くのユーザーが利用するこのプロジェクトだが、群青ちきんさんは当初、本当にえっちな画像が生まれるとは思っていなかったという。
「そもそも自分は遺伝的アルゴリズムに詳しいわけではなく、ページを作る際もネットを見ながらやっていた。周囲の人にも無理といわれていたため、実現すると思っていなかった」
しかし、画像が548万回ほどクリックされはじめたころ、最初はただのモザイクだった画像に女性の乳房のようなパーツが出現。
その後約750万クリックでは顔と胴体、約824万クリックではへそ、脚、口、約1600万クリックで腕が現れた。
以降も髪色が変わったり、腕の向きが変わったりといった変化があったという。
当初の予想を裏切り、画像がエッチになっていった理由について、群青ちきんさんはこう分析する。
「悪意のある選択をする人が多いと思っていたが、思っていたよりみんなが協力してくれた。『2ちゃんねる』(5ちゃんねる)の『なんJ』板でシェアされ始めた際には終わったと思ったが、想定よりみんながエッチなことに真摯だった」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2102/12/news138.html