そうでないならば、当然報じられた総理との面談をイジられるのは覚悟せざるを得ず、そして、それをテレビで触れられて激怒したり、それを報じた東京スポーツの記事を消させるアクションに出れば、逆に問題は拡散してしまいます。私も東スポの記事が削除されたことで、Twitter上で騒ぎになって初めてこの事件を知りました。ありがとう記者倶楽部。ありがとう東京スポーツ。「もっと器用に立ち回れば良かったのに」というつもりはありませんが、そのために落合陽一さんは芸能事務所の契約でテレビやネット媒体に出演しているわけですから、一言、事務所に相談しておけば良かったのにと感じるわけですよ。
この手の話は、30代論客がメディアに消費されずにどう生き残るかというポジション争いの側面もあるので「仲良く喧嘩していただきたい」と思いつつも、一方で双方脇が甘い人たちでもあるので大けがのないように慎むべきところは謹んで、うまく生き抜いていっていただきたいと願っています。
文:山本一郎
(おわり)