一方の古市さんのほうはTwitterで荒れる落合陽一さんを完全にシカトするように無風の状態で、完全に取り合わない姿勢となっています。確かに佐村河内感のある落合陽一さんについていま下手に触っても良いことひとつもないですからね。炎上対策の基本、相手やネット民に燃料を与えないという古市さんの年季の入った頭脳プレー、感動しました。燃やさせておけばいいんですよあんなの、というのは賢いっちゃ賢い。
というのも、テレビで喋った古市さんの内容は以下のもので、落合さんからすれば「馬鹿にされた」と感じたのかもしれませんが、政治家とのかかわりを示唆する報道へのコメントとしてはむしろ穏当なほうで、別に違和感は何も感じません。会食をしたという事実関係はともかく、菅義偉さんと面談したことは別になにひとつ問題ないんですよね。
「政治家の代表とデジタルに詳しい人が対面でご飯しているんだなって、すごい笑っちゃったんですけど。それぐらい、それまでの慣習を変えるのがむつかしいのかなって思っちゃった」
ま、テレビとしては無難なコメントの類ですね。しかも、意見論評の域を超えていない。これを、落合陽一さんは「自分への揶揄」だと思ってしまって怒った。確かに、あてこすりにも見えるけど、事実に対する論評なのであれば社会通念上受け入れざるを得ない内容だろうと思います。