実験に使われた胎児のその後
プロジェクトメンバーは、倫理的観点や「予測できない結果」になることを考慮し、マーモセットの胎児を中絶することを発表。メンバーのウィーランド・ハットナー氏は、「胎児期を過ぎて、人間の遺伝子を持ったサルが生まれてくるように実験を許可するのは無責任で倫理的ではない」とコメントしている。
臨床実験によって高い知性を身に着けたチンパンジーが地球を支配するという、2011年公開の映画『猿の惑星:創世記』を彷彿とさせる同研究。今のところ映画のようなストーリーは起こり得ないようだが、研究結果を踏まえると、この映画はもはやフィクションとは言い切れないのかもしれない。
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