京都府内の自宅で、猫にエサを与えずに餓死させたなどとして、動物保護ボランティアの女が逮捕されました。女は長年、老犬などを引き取る活動を続けていて、関係者の間では“神様”と呼ばれていました。
11月19日、動物愛護法違反の疑いで逮捕された京都府八幡市の動物保護ボランティア・増山珠美容疑者(54)。MBSは逮捕前、増山容疑者に直接取材していました。
(増山珠美容疑者 今年6月取材)
「(Qなぜこんなに犬猫が死んでいる?)みとり覚悟で保護していた子たちばかりなので。(Qどういう飼育をされていた?)普通にエサとか毎日ちゃんとやっていました。」
事件の現場は増山容疑者の自宅でした。暗い部屋の中に横たわる大量の猫や犬の死骸。中には白骨化したものも。警察によりますと、家には52匹の犬や猫の死骸があったということです。
増山容疑者は25年ほど前からボランティアで犬などを預かっていて、関係者の間では“神様”と呼ばれるほど信頼を得ていたといいます。
(動物保護団体GUARDIAN 秋山文子さん)
「いつも老犬やけがしている犬をメインで引き取っていたイメージがあるので。神様みたいな人やなと私は思っていたので。」
一方、一部の人からは、多くの犬などを引き受け続けることに疑問の声もあがっていました。
(犬を預けた人)
「一体(引き受けた犬猫を)どこにどうやるつもりで、あれだけのたくさんの数の犬猫を受けてきたのかなと。」
警察によりますと、増山容疑者は今年1月から6月、八幡市内の自宅で必要なエサや水を与えずに猫を餓死させたほか、動物の死骸や排泄物が放置された環境で犬と猫29匹を飼育し、病気の犬に適切な措置をとらなかった疑いがもたれています。
調べに対して増山容疑者は「エサと水はやっていました」と容疑を一部否認しているということです。
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20201119/GE00035828.shtml