スポーツとテクノロジーの関係は年々、密接になりつつあります。
野球やテニス、水泳など、スローやタッチ判定にはカメラや機械技術が必須です。
特に最近では、試合を撮影用カメラにAI技術が採用され、カメラマンなしで自動でボールや選手を追ってくれます。
そんな中、イギリス・スコットランドのサッカー試合で、ある事件が起こりました。
自動追尾AIカメラが、審判のハゲ頭をボールと誤認識して、肝心の試合を撮り逃してしまったのです。
新型カメラはスポーツ中継のコストを90%削減でき、従来の人の手による撮影・ハイライト作成・データ分析などをすべて自動でおこなう優れものです。
○審判のツルツル頭がボールと認識される
しかし、今回の試合で、ピクセロットに予想外の難点が見つかりました。
ピクセロットに搭載された「ボールトラッキング・システム」が、ラインズマン(線審)のハゲ頭をボールと誤認識してしまったのです。
ゴール付近の攻防を撮ろうとするも、コート横の線審に向けてカメラが焦点を当ててしまっています。
ピクセロットの目には、本物よりも線審の頭がボールに映ったようです。
しかも、このせいで肝心のシーンが撮影されず、視聴者から「ゴールが決まる瞬間を見損なった」とか「審判は帽子を着用するべきでは」といった不満が寄せられました。
現在、イギリスを含むヨーロッパでは新型コロナ感染症が再拡大しており、スポーツ観戦もテレビ中継が基本となっています。
そのため、同クラブはピクセロットのシステムの見直しを進めており、もし改善困難であれば、審判の帽子着用が義務付けられるかもしれません。
しかし、今回の事件で一番傷ついたのはラインズマンの男性でしょうね…
https://nazology.net/archives/72685
動画
https://youtu.be/9zoJP2FkpgU