市販のうがい薬をインターネット上で無許可転売したとして、京都府警福知山署などは20日、医薬品医療機器法違反(無許可販売)の疑いで、ネットショップ経営、大藤伸栄容疑者(55)=岡山市中区円山=を逮捕した。同署によると、うがい薬の無許可転売での逮捕は全国初という。
大阪府の吉村洋文知事が8月、新型コロナウイルス対策でうがい薬の使用を呼び掛けた記者会見を見て転売を考えたといい、「悪いことだと思ったが、生活費を稼ぐためにやった」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は9月4~7日、医薬品販売の許可が無いのに、インターネットを通じて京都市伏見区の男性ら4人に50~250ミリリットルのうがい薬6本を計2万6180円で販売した疑い。
同署によると、うがい薬は岡山市内のドラッグストアなどで購入。市販の5~6倍に当たる1本3000~6000円程度で転売していた。「100本以上売った」とも供述しており、同署は転売を繰り返していたとみて調べる。
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