男子走り幅跳び決勝は19年ドーハ世界選手権8位入賞の橋岡優輝(日大4年)が今季世界最高記録となる8メートル29(向かい風0・6メートル)で2年ぶり2度目の優勝を飾った。橋岡は「4本目で思い描く跳躍ができた」と笑顔を見せた。
新型コロナウイルス対策として試技数が前半2回、最大でも4回と、通常とは異なるルールだったが橋岡には関係なかった。1本目に7メートル92(追い風1・1メートル)、2本目に8メートル06(向かい風0・2メートル)と記録を伸ばした。3本目こそファウルとなったが、勝負の4本目で大ジャンプ。16年リオ五輪銅メダル相当の記録を出し「大会新記録(8メートル09)の更新も目標だった。大学ラストイヤーということもあったので良い状態を作り上げられた」と笑顔を見せた。
競技場が使えない時期には元日本記録保持者の両親を交互に抱えてスクワットするなど独自トレを敢行。「最低限の筋肉を落とさないようにした」。コロナ禍を橋岡流で乗り越えた。
来月開催される日本選手権も同じ会場で行われる。好記録をマークした感覚を持って大一番に臨める意味は大きい。橋岡は「日本選手権と同じ会場でできたのはありがたい。日本記録(8メートル40)もチャレンジしたい」と意気込んでいた。
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2020/09/11/kiji/20200911s00056000362000c.html