国民生活安定緊急措置法に基づいたマスクとアルコール消毒製品の転売規制を8月29日に解除することが、閣議決定された。ただ、フリマアプリ大手の「メルカリ」「ヤフオク!」「ラクマ」は、解除後も引き続き同製品の出品を禁止。安定的な供給に配慮したためだという。
マスクやアルコール消毒製品は、2020年の春に新型コロナウイルスの感染拡大を受け需要が急激に高まったほか、高額転売を狙った買い占めにより品薄状態になっていた。改善するために規制を設けていたが、このほど供給が安定したとして解除されることになった。
転売規制の解除後も出品を禁止する理由について、メルカリのPR担当者は「現在の感染状況を考慮すると、まだ解除すべきタイミングではないと判断した」と話す。供給が安定してきたとはいえ、解除と同時に出品も解禁すれば、再び高額転売のターゲットにされ、供給が不安定になってしまうリスクもある。出品の再開については、「まだ検討していない」(同担当者)という。
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