今年は異常な長雨が続き、農作物の不作が心配される上、川の氾濫や土砂崩れと、自然災害の恐ろしさを思い知らされた。
自然を無理やりコントロールしようとしても、うまくいかない。五輪のトライアスロンなどの会場「お台場海浜公園」も、まさにそうだ。昨夏のテスト大会では「海がトイレ臭い」と選手たちから不評を買い、実際、規定以上の大腸菌が検出され健康被害が危ぶまれる事態となった。
つまり、都はお台場の水質問題を以前から承知し、対策を検討したにもかかわらず、実行していないということ。
本来なら五輪のようなイベントこそ都市施設刷新の機会だったのに、である。華やかな施設には湯水のように金を使いながら、下水処理のような地味なインフラ整備は放置。
さらに、アスリートファーストをうたいながら、選手に汚水の中での競技を強いる。お台場トイレ臭問題とは、東京五輪の「本末転倒」を象徴する最たる例である。
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