新聞もテレビも、ときに間違える。中には、自分たちの見立てや価値観に基づいて、ストーリーを作り上げているのではないかと批判を受ける記事もある。そして、政治家が「フェイクニュース」と批判するときも。だが、その批判は常に正しいのか。
河野防衛相の「フェイクニュース」発言の真偽
河野太郎・防衛相が5月7日、読売新聞の記事に対して「今回のフェイクニュースの先陣を切ったのは読売新聞」とツイートしました。
河野太郎
@konotarogomame
今回のフェイクニュースの先陣を切ったのは読売新聞。 https://twitter.com/Yomiuri_Online/status/1257863921148538881 …
読売新聞オンライン
@Yomiuri_Online
イージス、秋田の候補地への配備断念…25年運用開始ずれ込みかhttps://www.yomiuri.co.jp/politics/20200506-OYT1T50033/ …#政治
読売新聞は「イージス、秋田の候補地への配備断念…25年運用開始ずれ込みか」という見出しでこう報じていました。
「政府は、地上配備型迎撃システム「イージスアショア」を巡り、当初予定していた陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)への配備を断念する方向で検討に入った。地元の反対感情が強く、配備は困難と判断した。今後、秋田県内で配備候補地を検討する方針だ。政府が目指す2025年度の運用開始はずれ込む可能性が高い」
河野・防衛相のツイートは「2.1万RT、5.5万いいね」と拡散し、「嘘つきはマスコミの始まり」「裏どりもしていない」などと読売をはじめとするメディアへの批判が広がりました。
5月8日の会見でも「フェイクニュースと呼ばれても仕方がない」と改めて完全に否定。11日には自身のブログで「火のないところに誰かが煙を立てた」と書いています。
「報道の使命は、誰も気がついていないけれど重要なことをしっかりと調べて、ニュースにすることにあると思っている。火のないところに誰かが煙を立てたから、うちも煙を、というのは、どうなのか」
本当に火がなかったんでしょうか。
https://news.yahoo.co.jp/byline/furutadaisuke/20200629-00185656/