アメリカ大統領選挙に向け、野党・民主党の候補者の指名獲得を目指していた中道派のピート・ブティジェッジ前サウスベンド市長が、選挙戦からの撤退を表明しました。候補者選びで、左派のサンダース氏が先行する中、大きなヤマ場となるスーパーチューズデーを前にブティジェッジ氏が撤退したことで、中道派の支持の行方が大きな焦点となります。
ブティジェッジ氏は1日夜、日本時間の2日昼前、地元のインディアナ州サウスベンドで演説を行い、「われわれの目標はトランプ大統領を打ち負かすためにアメリカ人が一つにまとまることを手助けすることだ」と述べました。
そのうえで「この目標と理想を実現する最善の方法は私が退き、党や国が結束できるよう支援することだ。2020年の大統領選挙の民主党の候補者になることはもはや目指さない」と述べ、選挙戦からの撤退を表明しました。
ブティジェッジ氏は38歳。国政経験は無く、全米ではほとんど無名でしたが、候補者選び序盤の州に資金や人員を集中し、初戦のアイオワ州と2戦目のニューハンプシャー州で左派のサンダース氏とトップ争いをするなど躍進して、注目されました。
また、同性愛者であることを公表し、配偶者とともに選挙運動を行ったことも話題となりました。
しかし、黒人有権者が多いサウスカロライナ州では4位にとどまるなど白人層以外への支持の広がりに欠け、伸び悩んでいました。
民主党の候補者選びは、左派のサンダース氏が先行する中、大きなヤマ場となる今月3日のスーパーチューズデーを前に中道派のブティジェッジ氏が撤退したことで、サウスカロライナ州で圧勝したバイデン氏がさらに支持を集めるのか、あるいはスーパーチューズデーから参戦するブルームバーグ前ニューヨーク市長が支持の受け皿となるのか、中道派の支持の行方が大きな焦点となります。
続きはソースで
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200302/k10012309401000.html