書類送検を理由に容疑者氏名公表せず「身内に甘い」と批判も 広島中央署8572万円盗難
広島県警広島中央署で2017年、特殊詐欺事件の証拠品の現金8572万円が金庫から盗まれた事件で、県警は14日、当時の署員で事件後に死亡した警部補、脇本譲容疑者(当時36歳)を窃盗などの容疑で書類送検した。県警の鈴木信弘本部長は記者会見し「あるまじき行為で誠に申し訳ない」と謝罪。捜査に2年9カ月もかかったことについて「遺憾だ」と述べた。
送検容疑は、17年3月26日午前8時半~午後0時40分ごろ、同署1階の会計課に侵入し、金庫から8572万円を盗んだとしている。県警によると、現金は同年2月に詐欺事件の容疑者から押収した約9000万円の一部。脇本容疑者は生活安全課員として事件を担当し、日曜日だったこの日は日直主任を務めていた。4月の県警本部異動後に体調不良で休職し、9月に自宅で病死したという。
この記事は有料記事です。
残り1368文字(全文1718文字)
https://mainichi.jp/articles/20200214/k00/00m/040/392000c
会員限定有料記事 毎日新聞2020年2月14日 23時04分(最終更新 2月14日 23時04分)