さかなクンが参院調査会に出席 特例でハコフグ帽「ギョ感」の重要性語る
東京海洋大客員准教授でタレントの「さかなクン」が12日、参院国際経済・外交に関する調査会に参考人として出席した。議場や委員会での帽子の着用は原則禁じられているが、今回、さかなクンのトレードマークのハコフグの帽子は「品位や礼節を欠くものではない」として特別に認められた。
参院規則では、議院の品位を重んじる観点から、議場や委員会での帽子や襟巻きなどの着用が禁じられている。参院事務局によると、さかなクンから普段通りの服装での出席を求められたことから、同調査会が2月5日の理事会で協議。自民党の鶴保庸介・同会長が「さかなクンの帽子は品位や礼節を欠いたものにはならないと思う」と着用を認めるよう提案し、各会派が了承した。
この日の議事は、「海洋資源・エネルギーの確保など海洋の利活用及び開発のあり方(水産資源の管理と保護)について」。鶴保会長は「参考人」という肩書を省略して、「さかなクン」と指名した。
さかなクンは、地球温暖化などによる海水温の上昇で魚の生息域が北に拡大している問題や、海洋プラスチックごみの問題などについて、自らが全国各地を訪れた経験を交えて紹介。「持続可能な社会をしっかりと考えていくために一人一人が、一歩外に出てみると、さまざまなことを体感し、『ギョ感』で、五感でしっかりと学べると思う。みんなで外に出てみましょう」と呼びかけた。
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