水道ひねったらビールが出た、井戸水にアルコール混入 インド
インド南部ケララ州で、廃棄されたアルコール飲料が井戸にしみ込んで水道水に混入し、近隣の集合住宅で水道の蛇口をひねるとビールが出てくる状態になった。
同州チャラクディにある集合住宅では3日朝、水道から茶色い水が出るという住民からの苦情が続出した。
47年前からここに住んでいるという住民は、「水モーターのスイッチを入れると、水道から茶色い水が流れ出た」「タンクを確認したところ、油膜のようなものが水面に浮いていて、異臭を放っていた」と証言する。
この住民によると、その前日に作業員が穴を掘り、近所のバーとホテルのアルコール飲料を廃棄していたという。ケララ州当局によれば、アルコール飲料は全部で6000リットルの量があった。
地元当局者はCNNの取材に対し、「アルコール飲料は賞味期限が切れていて、2014年から保管されていた。そこであの土地に穴を掘って廃棄した。それが近くの井戸にしみ込んで、近隣の集合住宅の水流を汚染したらしい」と話している。
結果として、集合住宅の台所で水道の蛇口をひねるとビールとブランデー、ラム酒が出てくる状態になった。
同集合住宅に入居する18世帯は地元自治体に苦情を申し立てたという。「これまでに5000リットルの水の供給を受けているが、それでは不十分だ」と住民は訴え、「住宅地にこれほど近い土地をバーに使わせるべきではなかった」と不満を漏らしている。
https://www.cnn.co.jp/world/35149104.html