日本の自衛隊も導入しているアメリカのステルス戦闘機・F-35について、アメリカ国防総省の運用試験および評価部門(DOT&E)が「弾がまっすぐ飛ばない不具合」や「計873個のソフトウェア上の欠陥」などを報告しているとブルームバーグが発表しました。
F-35’s Gun That Can’t Shoot Straight Adds to Its Roster of Flaws - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-01-30/f-35-s-gun-that-can-t-shoot-straight-adds-to-its-roster-of-flaws
DOD tester’s report: F-35 is still a lemon | Ars Technica
https://arstechnica.com/information-technology/2020/01/not-a-straight-shooter-dod-review-cites-fleet-of-faults-in-f-35-program/
F-35の派生型であるアメリカ空軍仕様のF-35Aは、固有武装としてGAU-22/A 25mm機関砲を機体内に固定装備しているという、同じ派生型のF-35BやF-35Cとは異なる仕様の機体で、自衛隊が配備しているF-35も、F-35Aが主。しかし、ブルームバーグがいち早く入手した報告書によると、F-35Aは機関砲が本来の位置とは異なる位置に取り付けられていることが原因で、銃撃の精度が「許容できないレベル」に落ちているとのこと。機関砲を固定する銃架の改良が行われているようですが、年次報告の時点で試験段階に達しておらず、「F-35Aの機関砲の使用は制限された状況」だと報じられています。
機関砲の問題の他にも、「ソフトウェアの問題」が大々的に報じられています。F-35は、整備用の情報システムとして「自動兵站情報システム(ALIS)」という、端末を機体に接続することで故障箇所や対処方法を診断し、さらに交換部品の在庫もチェックするという独自のシステムを備えています。しかし、ALISは2015年には「問題あり」という診断結果の8割が誤報だったことが判明するなど、不具合の存在を指摘され続けてきました。
今回の年次報告では、2019年11月の時点でF-35に搭載されたALISやその他のソフトウェアに計873個の不具合が確認されました。2018年9月の報告では917個の不具合が指摘されていたため、「減少傾向にある」とはいえます。しかし、2020年1月22日、国防総省はALISを、データ統合環境とアプリケーションスイートを備えたクラウドに最適化された新システム「運用データ統合ネットワーク(ODIN)」に置き換えると発表しました。
続きはソースで
航空自衛隊も導入しているステルス戦闘機F-35に「弾がまっすぐ飛ばない不具合」などが報告される - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20200131-f-35-gun-cant-shoot-straight/